年末は、いつもと違う生活がある。
会社も休みに入り、学校も冬休み。遠くに住んでいる人が帰ってきて、作る食事のメニューも微妙に違ってくる。
28日は、久しぶりに生協へ買出しに行った。セイユーが近くにできたせいで行く回数が、半減したが、やはりここでなければないものがあるので、全く行かなくなることはない。
この日も、せっかく来たのだからと、あれもこれもと食材のほかにも生活物資を買い込んで自転車の籠一杯に荷物を載せて帰路に着いた。
あたりは、薄暗くなっていたが、ダイナモを取り替えたばかりの自転車で、煌々と前を照らして道を進んでいた。そのとき若い男の子の自転車が斜め前から、異常接近してきた。
そして、えっと思うまもなく右前方から激突されてしまい、相手の自転車は転倒してしまった。
私は踏ん張ったが、足が痛い。
「大丈夫?」と2回声をかけたが、相手は、車体を起こして、「すみませんでした」を2回言って立ち去った。考え事でもしていたのだろうか、塾へ行く途中か、それともバイトにでも行く途中か?
その日、家に帰ると階段を上るのも、膝を立てるのも痛かった。
「一瞬のことでこうなるとは」と思ったが、これくらいで済んでよかったと、世の中の事故をのニュースを見て思う。
それぞれにちょっとした一瞬で、その未来が変わってくることを実感する出来事だった。あと、この日は、オレオレ詐欺予備軍だったかもと思わせる不信電話が1件あった。
29日は、家に居て、今だからこそできることをした。
換気扇、レンジまわり、魚焼き他2箇所を、年末パワープラスアルファで、やってのけた。しかも、いつのまにか重曹と石鹸しか使わないやり方で。
そして磨くということは、やはり、心もちょっぴり回復させる効用があったようなのである。
今日は、家族で電車に乗って遠出をし、主人の母の笑顔と名言を聞くことができた。
