映画「ナルニア」はナルニア国物語を映画化したものですが、原作に思い入れがあっただけに映画で失望したくない気持ちであまり乗り気ではありませんでした。でも、いよいよ公開されるとどうも気になってとうとうレディースデイの今日見に行ってきました。
春休みということもあって、時間ぎりぎりだと満員かなと心配しましたが、5分前にチケットを買ったにもかかわらず、ガラガラで意外と人気が無かったのかと思いました。字幕版だったからかな?
なかなか原作のイメージそのままに描かれていて、CGの技術に今更ながら感心させられました。
ファンタジーの世界はなかなかわかりにくい共感できない場合もあるけれど、ナルニアはわりとわかりやすい方ではないかと思いました。冬の国に春がもたらされる喜びがよく描かれていたと思うのですが、原作を読んだ○年前にくらべて、私の心の方はもしかしたらナルニアのものでなくなっているかもしれないと、ルーシーのつぶらな瞳を見て思いました。しかし、フォーンのタムナスさんとの関わりや、ナルニアの住人には親しみを持つことはできました。
原作第1巻「ライオンと魔女」は、ナルニアの歴史の途中の話で、6巻の「魔術師のおい」でナルニアの始まりのところがわかるので、これから読むといいという人もいますが、私はそれには賛成しかねます。
映画は、作者の意図どおり第1巻から映画化されたことに好感がもてました。
物語には様々な想いが隠されていますが、それがひとたび形をとって活動するとき注意を払っていなと何もほんとうのことはわからない。話が進むに連れ、一つの言葉、一つの場面にも意味があることをナルニアの世界は教えてくれる。次回作が楽しみです。