ある風景

私が集まりに出かけるとき、よく自転車を走らせる道は、何通りにもある道の中で速くて安全に行ける道を検討して探し出したルートです。
見晴らしの良いところや川沿いを走っていくので、ここ数年気に入って走っています。
四季折々の変化も楽しめる道です。
 
その中のある家の前に、黒と白の番犬がいつも座っていて、それがなかなか様になっているのですが、実はそれは陶器でできた作り物です。
それは見ればすぐわかりますが、実物と等身大に出来ているものだから、それとわかりつつ、やあ!とか思ったりしながら通り過ぎる見慣れた風景でした。
 
ところが、数ヶ月前位からその犬がいつもの定位置ではなく、あきらかにチョット離れた隅に置かれるようになってしまい、それだと番犬の威厳がチョット下がるなあと感じていました。あくまでも、通り過ぎるときの一つの風景として心によぎっていただけですが・・・。
 
それが、今日そこを通るとき、なんとその犬は横倒しに倒されて、廃棄物のようになっていたのです。
少し欠けたところもあり、陶器の犬だから古くなり、欠けてしまったら仕方ないのかもしれませんが、何も、通り道の目にするところにそんな風に倒さなくてもと思います。
 
なんだか、無常を感じさせる風景ではありました。

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