「ゲド戦記」ー読書状況

今日は、とうとう完全に晴れています。外は気温がどんどん上昇しているのではないでしょうか。
近くの川の土手の、綺麗に咲きそろったアジサイは、暑がっているのではと思います。カメラに収めに行きたいところだけれど、紫外線をさけて、外出は夕方からにします。
 
「ゲド戦記」は、2巻まで読み進んでいます。
1巻は、ゲドが少年の頃、2巻は青年の頃。映画は、3巻から4巻のところだそうで、壮年から初老にかけてということです。
以前は、岩波の硬い子どもの本の売り場に、あったりなかったりしていたこの本も、映画化のおかげで、ソフト本が出て、1~5巻と別冊すべてが書店に山積みされるようになったのは嬉しいことです。
 
文章がとても巧みで、お話の世界に退屈せず引き込まれて行きます。
このお話のアースシーの世界は、沢山の島があり、魔法や、魔法使いが出てくる世界です。そして、その魔法は、この世界独特の意味や決まりを持っています。
 
この世界では、あらゆるものに真の名前があり、その名前を知ルことが、ある意味魔法の中身で、その言葉を能力のあるものが唱えることで、魔法をおこしているようです。
そして、なんでも願いを適えることができるのではなく、目くらましの術のように見かけだけを変えて気休めをする魔法や、
色んな術を同時に使うと、とても疲労するなど、魔法も1つの技能のような取り扱いで、魔法に頼るのでなく自ら実際にやってみることのほうがよい雰囲気があったりします。
 
というように、このお話はただの話ではなく、人の心や今の社会を暗示した、もう1つの世界のお話であるとも言えるところが、魅力に思えます。
 
戦記というものの、戦闘場面はそれほどリアルでなく、作者が、女性であるとわかってにさらに親しみを感じています。

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