もともとドラマが好きな方ですが、家庭の主婦となってからは集中して見られないこともあり、遠ざかっているうちに、内容やキャストなどが世代交代してだんだん興味が薄れていった経緯があります。
そんな中で、NHK朝ドラというのは、唯一見やすいドラマということで、第1週目で嫌いにならなければ大概見ているように思います。半年ごとに変わりますが、ここ2,3年はパスすることなく、どの話も楽しんで見てきました。
今回の、「純と愛」は沖縄と大阪を舞台にするヒロインの成長物語であるといえば今までの流れの中の1つにも聞こえますが、何かどこか違う雰囲気が初めからありました。ヒロインの純は、自分の思いに忠実で、今どき珍しい熱血漢、不思議な出会いから夫となる愛(いとし)は、人の本性が見える能力あり、その背景や事情をかかえる家族の誇張されたような人間模様、など普通では考えられない設定で話が進んで行きます。特殊能力がある辺り、フィクションを楽しむスタンスでお話に入り込んで行きましたが、話の展開が予想以上にめまぐるしく、ありえないと思える発言や行動なども多々目にするようになり、ついていけない気分になったりもしました。
しかし、不思議なことに設定、筋はともかくとして役者の演技はそんな現実をなかなかリアルに演じているので、見ていて退屈することはなく話の中に引きこまれます。そうこうするうちに、この頃ではありえないと思っていた人物設定なども、現実をとてもうまく表しているようにさえ感じられるようになってきました。
今話は、経営難となった純の実家のホテルの処遇について、リゾート業者に売り払って借金を返したい父と、何としても頑張って「おじいの魔法の国」のホテルにしたい純との攻防が続いていて、周りの家族は気持ちは純の方でも、現実的な父の行動に引きずられて行くようすが写し出されています。武田鉄矢演じる父の発言は、世の中のよくある父の言葉であり、それに対する母の思いも多くの妻が考えていそうなこと。
純の家族は、普通の家族を表しているのに対し、愛の家族は、弁護士の両親、母がリーダーをとった家で、特殊な家庭が象徴的にあらわされています。考えてみれば、ほかの人物(純の勤めていたホテルの人々)も皆、色んなタイプの人を象徴的に表していているのがわかります。
オープニングのうたは、今回もなかなか効果的です。♪信じていれば~、きっと伝わる♪ 理想はあっても中々それを口にできない世の中。架空のお話と見せかけて、様々な人に向けて熱い思いを発信しているのではないかと思えるようになってきました。
事実は小説より奇なり、ありえそうにないと思える今回のドラマは意外と、もっとも事実に近いお話ではないかと思います。後半も楽しみたいと思います。
私も仕事が休みの日は見てます。
どこまでも突っ走る純と それをやさしく見守る純の二人がいいなあと思ってます。
ここからどんな展開になるんでしょうね、楽しみです!
こころきら星さん、お久しぶりです。
早や年の暮れ、ふりかえってみると1年もあっという間ですね。
純と愛は、おもわぬ展開になってきましたが、見るほどにリアル。
お話なんだから、何とか希望が見えてきてほしいものです!