2月は立春、暦の上では春となりますが、実際は寒いし雪も降るので、あまり好印象を持たれない月かもしれません。
しかし私にとっては、メモリアルデーの多い月、何より自分の誕生月なので子どもの頃より特別な親しみを持っています。そして、父の命日も2月なのです。
今年はその父の13回忌を行うということで、ほぼ1年前くらいから、予定をたてその日を迎えました。法事の中身は、お寺での祈祷、お墓参り、会食ということで、それらすべてが故人を今一度思い返して偲び、今生きているものの親交を深めることにあると感じる時間でした。また1周忌、3回忌、7回忌のときとは変わって、今回は本家と私たち旧家族だけで、静かな味わいのある時間を過ごしました。
というのも、父のお墓は父の育った和歌山の本家の近くのお寺、母は大阪在住、兄は北海道、私は神奈川県というそれぞれの今の位置関係があるので、母が年々年を重ねるに連れ、みんなで集える時間は限られていることを思わざるを得ないからです。そういう意味で、今回の法事をすべてをやり終えられたことが母にとっての1つの満足であるし、私たちにとっても記憶に残る貴重な時間であったと思っています。(とても寒い日ではありましたが)
それと今回の実家帰省は、法事のほかにも嬉しい交流がありました。 北海道在住のためなかなか交流の持てない私の甥が、ちょうど受験のために大阪に来ていて、成長した甥と思いがけず大人トークができ親しく交わることが出来たことです。法事とも重なり、父の家で誰いうともなく父の眼差しを感じる時間だったと思います。そして、その後、桜咲く結果が伝えられ、本当に父の家に春が来た思いがしています。
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大阪から神奈川に戻ったその日、私は特別な誕生日を迎えました。といっても、その昨日となんら変わることのない一つの通過点でしかない1日でしたが、これから先ではもっとも若いこのスタートラインを心にとどめておきたいと思っています。