忙しい秋も終盤となり、勤労感謝の日から後4日間はいいお天気に恵まれました。富士山もくっきりと荘厳な姿が数日眺められました。
そこで、今年の秋の締めくくりに、また二つのお出かけをしました。まず1つ目は、横浜そごうの美術館で12月3日まで開催の、平山郁夫のシルクロードコレクション展。その翌日、2つ目は都会を離れ、河口湖の紅葉を見に出かけました。
そごう6階にある美術館に入るのは初めてです。平山郁夫に関しては、何となく知っていたぐらいではっきりと認識したのは今回がはじめて。シルクロードの絵に関しては広く知られており、今回の展示はそれらの集大成のような感じで、その生涯と作品の生まれる背景がよくわかり、歴史解説も含めじっくり鑑賞することができました。
シルクロードを旅されたのは1970年代ということで、ご夫婦で回られたようです。砂漠の中の滅亡した王国、昔栄えたことがしのばれる遺品などから、遠い昔の人々ざわめきが聞こえて来たでしょうか?メソポタミア文明、インダス文明、イスラム諸国の国々。これらに関して、関心の低い私にとっては、どこまでも現実味の薄い物語の世界でしかなかったのが申し訳なかったですが、かなり迫力のある素晴らしい展示であったと思いました。
平山郁夫さんは文化財の保護にも私財を投じて行ってらしたそうで、こんな平山さんによって、破壊される前のバーミアンの仏像がリアルに描かれていたのは意味があることだと思いました。
他、薬師寺玄奘三蔵院の平山郁夫による壁画図の大きな下絵の展示もインパクトがありました。平山郁夫のおいたちでは、広島の原爆投下の時に旧制中学3年生で市内で被爆したというのにもそこから生還した人の人生として尊敬するものを感じました。
出身は広島近くの瀬戸内海の島で、しまなみ海道のルートにあたるせとだというところに平山郁夫美術館があるそうです。また八ヶ岳山麓にも、平山郁夫シルクロード美術館があるということでした。
翌日の河口湖の紅葉は、河口湖大橋を渡った向こう側まで行きました。
撮影場所は、紅葉のトンネル。
紅葉の回廊。
その後、外周を回る帰路の途中、湖岸沿いの一方通行の道に、車を止めて登れる丘があったので登ってみました。
赤い紅葉、淡い紅葉、薄黄色の黄葉、それぞれが彩なす自然の芸術を堪能してきました。