ブリューゲル展

IMG_7625東京の桜が満開になった先日、上野の東京都美術館で開催している、ブリューゲル展に出かけました。

久しぶりの東京のお出かけ。上野東京ラインで上野まで行くのも初めてのことで、東京の次に上野駅というのは便利と実感しました。お昼ごろの上野駅は人、人、人。桜の季節、美術館の展示、パンダと様々なものがあるから仕方ありません。

目的の東京都美術館は奥の方、動物園の隣辺りにあります。

ブリューゲルと言って私が思い出すのは、「雪中の狩人」という作品でしたが、今回展覧会を見て16、17世紀辺りの西洋美術の世界が、一気に頭に入り、魅了されました。夫が二人分のチケットを持っていたことで、たまたま出かけ下調べも無かったわけですが、このブリューゲル展は、ブリューゲル一族150年の系譜を見せるもので、4世代にわたり続く画家一族の物語が、絵とともに紹介されていました。

IMG_7617初代の絵がどのように受け継がれ、変化して行ったかは大変興味深いものでした。

初代ピーテル・ブリューゲル1世は、自分の師匠の娘と結婚し、その長男はピーテル2世、次男はヤン1世、そしてヤン1世の子どものヤン2世、この4人が主な人で、その周辺の子ども、孫ひ孫合わせて9人の作品が展示されていました。

ピーテル2世は印刷技術のない時代に、父の絵の模写を大量に行って画風を広めた人、ヤン1世は花の絵などを描き「花のブリューゲル」と呼ばれ、その子どもたちもそうした環境の中で、様々な作品を残しています。宗教画、自然の風景、花の絵、農民の暮らしの風景などに分けられます。

代表作品のバベルの塔、雪中の狩人は今回見られませんでしたが、雰囲気の違うバベルの塔、雪中の狩人風の作品はありました。

IMG_7633背景部分と手前とを別の人が書いた合作というのも興味深く、その作品と「鳥罠」という作品の絵ハガキを記念に購入しました。

 

ブリューゲルは、今のベルギーに当たる、当時のネーデルランドの南の方、フランドル地方の画家ということですが、150年にわたって活躍した一族の画風は、ほかの画家にも影響を与えたようです。遅めの昼食をとったあと、もう1つの目的である、西洋美術館の常設展示を見て思ったことです。

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建物が世界遺産となった西洋美術館、今はプラド展が企画展示としてやっていますが、もしこちらに来たとしたら常設展示はおまけ的な気分だったかもしれませんが、ここの常設展示の広いこと。西洋美術の数々が展示されていて、圧倒されました。ブリューゲルで西洋美術の造詣がちょっと深まったところで見たので、興味深く堪能できましたが、短時間ではなかなか消化できない内容でした。

ちなみに第4土曜日は常設展示は無料ということで、今回入りました。

 

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傘で絵を描く人

 

 

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上野公園の桜は、数年前に見に来たことがあり、今回は特に回りませんでしたが、実はこの時、満開とは知りませんでした。8分咲きぐらいかと…。西洋美術館横の桜は確かに満開でしたが。

今年は桜が早いようで、近場の桜も満開。今週末でなく、来週末予定されている桜祭りはどうなることかと思うこの頃です。

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