金沢駅に降り立つと、大きなモニュメントがまず目に入ります。なかなか気合の入った駅であることが感じられます。加賀100万石の御威光のなせる業でしょうか!?
ホテルは駅から徒歩15分くらいの、お城と兼六園に近いところにあり、早めのチェックインをして、案内図を頼りに早速観光に繰り出しました。金沢といえば、兼六園が頭にあったので、そこをまず目指して。
この始まりから48時間の滞在中、本当にお天気に恵まれ、5月晴れの中を観光できたからよい印象を持ったのか、駅から徒歩で行ける範囲に、ごく自然な感じに広がる名所の数々に感心し、魅了されました。
初日は、兼六園と金沢城の入り口のみ、ひがし茶屋街を横目に、主計(かずえ)茶屋街を通り抜け、近江町市場で夕食をしてホテルに戻りました。
兼六園は、日本庭園が広がる大きな庭園で、苔の管理や木々の枝ぶりなどが見事な他、伝統産業工芸館や神社などもあり、日本の風情を余すことなく伝えている場所で、日本の3本の指に入る庭園であることに異論はありませんでした。
雰囲気がわかったところで、翌日はホテルから時計回りに、ひがし茶屋街をまず見てからお城、兼六園は1日目に見たのでパスし、21世紀美術館、武家屋敷跡を見て戻る、標準コースを予定しました。
どこもそれぞれに魅力的でしたが、ひがし茶屋街からお城へと移動する時に、休憩を兼ねて加賀藩御用達菓子司の茶寮で抹茶セットをいただいた後、お城へは反対側から入る予定にしていたのに、何故か白鳥路という外周を歩くことになり、前日と同じ石川門まで来てしまい入るというハプニングがあったこともあり、金沢城が最も印象に残りました。
金沢城は、中に入るととても広い芝生が広がる先にいくつかの建物が点在する、きれいなお城公園です。最初に通った石川門のほか、河北門、橋爪門がありそれぞれに、一の門、二の門をくぐります。河北門は実質的な正門、橋爪門は二の丸へ行く門です。
この橋爪門の出口あたりで、私は金沢城アプリの案内を見つけダウンロードしました。このために、この後はアプリの中のポイント場所を探すという行動に取りつかれることになります。
それはさておき、金沢城はあちこちに見事な石垣があり、年代によってその積み方が違うのも興味深かったです。
遅いお昼を兼六園外側のお店でいただき、21世紀美術館、長町武家屋敷跡を予定通り観光、歩きました。このほかにも、しいのき迎賓館、石川四高記念文化会館、など由緒ある建物にも感心しました。このエリアでは警察署、消防署、裁判所など公共の建物はみな日本文化を意識したものでした。
三日目は、新幹線の時刻が午後1時頃だったので、午前にまだ一回りできると考え、ホテルから近いお城の黒門口(前日の反対側)から入り、玉泉院丸庭園から尾山神社にぬけ、まだ知らなかった金沢城のいくつかのシーンを記憶に加えることができました。
最後のほうで、ごく小さい石の印を夫が見つけましたが、それは金沢大学跡というものです。今から70年前から40年間、金沢城の中に大学があったということです。確かに、駅にも近く、大学にふさわしい広場や木々などの景観があり、ここに通われた学生さんは由緒ある文化の雰囲気の中で学ばれたことでしょう。
最後にチェックアウトの後荷物を預けていたホテルに戻り、ロビーで休憩ののち予定通り帰路につきました。