「しばらくぶりですが、今度家の方にいらっしゃいませんか?日曜日の午後はいつでも空いていますので」と電話があったのは、先月の半ばごろでした。近隣の市に住む、夫の従妹に当たる方からで、同じころに結婚と同時に関東に住み着いたというのが共通点で、年齢も近いことから、子どもの小さい頃にはよく行き来していた方です。
しかし、ここ10年のうちでは2,3回位。ちょうど2年位前にその方の他県に住むお母様が一緒に住まれるようになったので、暖かくなったら遊びに来てくださいと連絡があって以来。その後、世の中はコロナで大騒ぎで、人の行き来は大幅に制限されることになりました。
コロナが下火になり、早速またお誘いくださったわけですが、こちらも色々と立て込んでいたので、11月の上旬にと少し引き延ばし、先週の日曜日に夫とお邪魔しました。お宅に伺うのは、とても久しぶりでしたので、知っているつもりが、街の様子も変わっていたので迷った末の到着でした。
89歳のお母様を囲んで、郷里の高岡の思い出話を沢山しながら、楽しい会話が始まりました。「○○さん(夫の母)はあの時はあなたのこと喜んでたがや」「こっちにも海があるけど、なん、向こうの雨晴の海の方がどれだけきれいかと思う」とか。でも、この方の恵まれているのは、二人のお子さん家族、5人のお孫さんすべてが現在関東に住んでいて、4人のひ孫さんはごく近くにいらっしゃり、それぞれよく訪ねてくださって賑やかにお過ごしであるということで、私たちにも、「近くやし、また遊びに来てください」と言ってくださいました。そして、「今は100まで生きる時代やから」と2,3回話されていたのは印象的でした。
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それから、1週間もたたない一昨日のことです、訃報が入ったのは。耳を疑いましたが、トイレで倒れ、救急搬送後、程なく亡くなられたということです。日頃から、最後はそういうのが良いと言ってたから本当にその通りで良かったと言われましたが・・・
人はとても儚いものであり、人が生きているのは生かされているのだなと改めて思わずにはいられませんでした。明日はお見送りしますが、よい人生の最後を見届け、生きる者の感謝の思いを新たにしたいと思っています。

楽しい再会も次には悲しい対面ですね。
あっという間というのは、残された人にとっては心残りもあるでしょうね。
「ピンピンコロリ」も理想ではありますが。
そうなんですね。それが私も心配です。それにしても、うち以外でも、久しぶりの人を招いていたりしていて、娘の近隣の人々を見届けた後、という感じが不思議に思えて…
虫の知らせとか、生きている者が色々答えの出ないものを考えてしまうのでしょうね。