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梅雨明け前の七夕

ここのところ、日々の暮らしは変化に富んでいます。と言っても、新しい話ではなく、今までかかわって来たことの続きのお話のような事柄なので、一口に言えば、色々と忙しいということになってしまいそうです。

7月に入って、ようやく3冊目の点訳の点字印刷をしました。校正に入ってから3ヵ月も経っていますが、この頃、訂正は福祉会館に出向いて向こうのパソコンでしかできないことになり、しかもできるのは火曜の午後のみ、相変わらずたくさんの訂正個所で、時間をとったことが原因です。

でも、今回はようやく点字プリンターの使い方が頭に入ったので、少し満足です。

 

花菜ガーデンにも、サポーター活動で出かけました。平日なので、予想通りの閑散としたガーデン内ですが、野菜のエリアでは植物はそれぞれ元気でした。

         

                      

この日は、ブルーベリーの除草。びっしりと雑草が生えていましたが、サポーター9人でやれば、2時間ですっかりきれいになりました。こういう働きは体にもいい感じがします。

        

 

6日からは、当市の七夕祭り。年々縮小されて、今年は金土日の3日間。昨年、震災の影響で無かった夜の部は2年ぶりに復活しました。昔は10時までやっていたころもありましたが、今は8時半までとなかなか健全なスケジュールです。

家にいると、つい行きそびれるのですが、今年は初日の日に、集まりが少し早めに終わったので、ぐるっと見て帰りました。人もほどほどで、昔ほど笹飾りも密集していませんが、カラフルな浴衣姿や夫婦、親子連れなどの楽しむ姿が、微笑ましい、いい雰囲気でした。今までの有名どころの笹飾りや目についたものを写真に撮りました。

               

    

        

                    

七夕の頃は、いつも雨が多く、今年も例外なくはっきりしないお天気です。スカッと晴れた夏の日と、さらに爽やかな実りの秋を思い浮かべています。

3冊目の点訳終了

1年以上、持ち続けた3冊目の点訳本がようやく終了の運びとなりました。

と言っても、ここからまだ、校正に出して2回ぐらい訂正と校正を行き来したあとに、点字印刷して製本にだすので、点字図書館の本として完成するのは、さらに1,2か月かかりそうですが、ひとまずやれやれというところです。

こんなに時間がかかったのは、期限が無いというところと、昨年の秋は忙しく、中断状態のときがあったからです。

このような状態ですが、次年度もメンバー登録をする予定でいます。1年かかっても、ボランティアで1冊の点訳本が出来上がるので、迷惑なことではないでしょうと思うのと、出会った本との縁が楽しめることも、大きいです。

           

今回の3冊目の本、「夜明けの縁をさ迷う人々」小川洋子著は、9つの短編集ですが、独特の風合いのお話で、それなりにどの話も楽しめました。

といっても、楽しい話ではなく、ありそうで、あり得ない話ばかり。作者の書きたいイメージが具体的な話になって表わされているのでしょうけど、話のどこからか、極端な、風刺、誇張、現実離れが始まっていて、当惑しているうちに結末を迎える。「夜明けの縁をさ迷う人々」というだけあって、登場人物は皆、ひと癖があり、あまり冴えないが、左程暗くはない。

しかしながら、全編共通して、内容、筋とは関係なく、中心人物の描写、思いにあたる部分の言葉の表現が、私には絶妙に感じられ、小説を読む醍醐味を味わわせてもらえました。

点訳に話を戻すと、今までの2回は、校正に出した後の訂正個所がどっさりあったので、今度こそは、常識的な数に抑えたい。なので、もう1週間、墨字印刷したものを、じっくり見直す予定です。

    

3冊目の点訳本

牛の歩みの点訳も、ようやく先週、2冊目の「天の刻」が製本に出すことができました。

次の本は、先週の時点では難しい本ばかりだったので、1週間待って、今日、新しいのを選んで来ました。待った甲斐あり、頃合のが2,3冊あり、その中から、小川洋子さんの「夜明けの縁をさ迷う人々」という本を持ち帰りました。

小川洋子さんは、以前読んだ「博士が愛した数式」という本の作者なので、興味を持って点訳ができそうです。

点訳を始める人は、本が好きでボランティアに興味がある人が多く、私もその範囲とは思いますが、私以外の人はとても熱心に見えるのは気のせいでしょうか? 皆さん、点字器を使って、1つ1つ打って行く所から入り、順次パソコンに移行するという過程の人が多い中、私の場合、たまたま「パソコン点訳講座」というのがやっていて参加したのがきっかけなので、地道な手打ちというものを経験していません。そのフィルターを通過していないせいで、こんな私が点訳仲間にいるのかもしれません。

ちなみに、手打ちから始めた人は、点字を裏から打つので、裏向き点字を読むのが得意です。パソコンの場合は、ひらがなの表示で入力で、点字を見なくてもやれるので、点字を読む能力は、一向に上達しません。 必要なときはかろうじて表から点字を読むことはできますが。

スローな取り組みですが、それでも継続は力かもしれません。3冊目ともなると、何となく慣れてきたと感じられるこの頃です。

チェンジ

一昨日は、暖かい日だったこともあり、昨日の大寒の冷え込みは、応えました。
 
寒気が体を包みこむようで、慌ててファンヒーターの勢いを上げてストーブ虫になるも、肩の方の寒さはとれず、そのうちに肩がだるく感じるようになりました。
これって、風邪の前兆?と思い、早めの葛根湯と、早寝でどうやら、風邪はかわせたようです。
 
昨年末より、我が家は人口密度の高い毎日が続いてて、日々の変化の中で時間が流れるばかりでした。
今日は、最近には珍しく、以前のように腰をおろして1日を過ごすことのできる日です。
 
今年は、夫定年まで数か月のカウントダウンの年で、リフォームの他にも、今までの生活に変化が訪れようとしています。オバマ氏就任のニュースが流れ、changeという言葉が希望を持って伝わってきますが、それは、私の周りの色んなところでも求められていることです。
 
次年度へのchangeに思いを向けて時を過ごす1月、2月と冬の季節が重なっているのは、よくできていると思います。春めく光を感じながら、1つ1つ変わって行きたいと思います。
 
変化と言えば、すでに変わったものが1つあります。
点訳本、3年抱えた前回の「銀のなえし」は、めでたく製本完了。
 
次の本まで、しばらく待っていましたが、12月より再開。
今度は、「天の刻」という女流作家の恋の短編集。前回は、江戸の捕り物でしたので、今回は現代物にさせていただきました。前回のは終り近くになって、この作者の作品は人気上昇中で、あの「陽炎の辻」の作者であることがわかりました。
 
趣の違う現代物でも、相変わらず私の場合ミスが多く、続けている人の中では、要注意人物になっているかもしれません。パソコンだから、校正時にすぐに訂正できるから大丈夫よと言ってくれますが、3回ぐらい見直す時間をどうしても取れないのが原因です。
 
ボランティアの数は、まだまだ少ないようなので、もう少し猫の手として関わっていようと思います。
 
        
 
 

点訳ー製本への遠い道

パソコンを使っての点訳講習会に行ったのがきっかけで、
細々と続けている点訳。本を点訳し始めて3年近くになります。
 
そして、半年前の2月にようやく、校正に入りましたが、ここからがまだまだ大変でした。
1回目の校正では、数え切れないほどの訂正。2回目はさすがに、数えられるくらいになりましたが、
訂正見逃し12か所と、さらに新たな訂正箇所が加わっていました。
 
訂正の後、点字プリンターで4巻分600ページ弱を印刷。
その後、点字になったものを、校正。ここでも、また若干の訂正。
なぜこうも、見れば見るほど訂正箇所が出てくるのでしょう?
 
そして、ようやく今度こそ、ファイナルステージの印刷に出かけました。
 
点訳の部屋には、パソコンが2台あり、1台は普通のプリンターと、もう1台は点字プリンターとつながっていて、
慣れない点字プリンターで作業していましたら、隣のパソコン が大トラブルを起こし始めました。
 
私は、この部屋の新参者なので、黙々と作業をしていますが、
不調のパソコン、そうこうしているうちに、本当に壊れてしまったみたいです。
別にストックしているノートパソコンに変えようとして、どなたかがパソコンを持ち上げると、
中からザーッと水が・・・。一体?天井を見ると、シミの跡が。 
 
ちょっと話がそれましたが、色んな人間模様、機械模様?をバックに、
なんとか、印刷に関してはファイナルにこぎつけましたが、製本に出すには、
さらに1枚1枚端を折る作業があるということで、またもや次回に。
 
長く点訳のボランティアをしている人たちの、熱心、丁寧、博識なことに、
いつものことながら感心して帰りました。

  
   
    IMG_4065  IMG_4063
 
       この花は?(勝手に生えたつる植物)
 

1冊目の点訳

パソコンでの点訳ボランティアの世界に足をふみ入れてから、かれこれ4年になります。
1週に1回、行く日があり、練習過程を終えたのが、始めて2年くらいの頃です。
 
それから、本点訳者として、本の点訳にとりかかりました。依頼のある図書から選びますが、馴染みの無いのばかりで、しかも急ぎのものは外すということで、
取り掛かることになったのが、「銀のなえし」という江戸の捕物帖風のお話です。
 
トータルで、288ページの作品ですが、点字図書にするとなると、全4巻になりました。ページ数にして、ほぼ倍です。
点字はちょっと分厚い紙に表、裏と穴をあけていくので130ページ前後が、1冊の限界なのです。
 
初めての点訳本のときは、点字ページで10ページ分ずつ毎週、間違いがないか対面校正をしてもらって
進んでいくので、スピーディーな人でも、ある程度時間はかかりますが、私の場合はかかりすぎだったと振り返っています。
 
それでも、いよいよ最後のページを見てもらって、まとめて4巻、第2校正に出す運びとなり、ここ数日は、
密かに奮闘をしておりました。というのも、まとめて印刷してパラパラッと見直すだけの予定だったのが、
見直すと細かい間違いがあるわあるわで、結局全巻、目を皿にして見直すことになったからです。
 
しかし、それも終了して、晴れて提出ができました。校正してもらって、点字プリンターで印刷して製本されるまで
しばらく点訳はお休みです(今までも自主的に休んではいましたが)
なんか、晴れ晴れした気分です。(これだけ見直したけれど、さらにどさっと訂正がありませんように)
 
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今日は、とうとう風も強くなってきて、雨がふってきましたが、
  昨日までは、よい天気で梅の花も綺麗に咲いていました。
 
         梅の季節、今年も文旦 001
 
毎年の楽しみなフルーツ、文旦も届き、
         お味噌の材料も届きました。
                               梅の季節、今年も文旦 004  もうすぐ、春ですね☆
 
    ☆物の整理が、またできません☆

パソコンでの点訳、その後

この頃、いつでも忙しいと感じています。
土、日で何とか元気を取り戻しますが、週末に近づくに連れて、昼間から眠く、使い物にならない状態になっています。
来週はそんなことにならないようにしなくてはと思っていますが・・・。
 
今週は後半になるほど雲が広がって、とうとう金曜ごろには梅雨入りしました。
自転車で通る道の田んぼでは水が引かれ、田植えがはじまり2,3日のうちには出来上がっていました。そのうち青田が広がり、そして金色になり、遂には刈り入れられる変化で、いつも季節の移り変わりを気付かされています。
 
パソコンでの点訳は、自分のペースで期限もないので、忙しくなると後回しになりがちですが、やらないとそれっきりになってしまうのも中途半端なことなので、短時間でも1週間に1回はその時間をとるようにしています。
 
今、とりかかっている「銀のなえし」という時代物のお話は、ようやく1話を終えて、第2話に進んでいます。タイトルのなえしというのは、十手のようなものだけれど、鉤もつばもなく、町人が護身用に持つものであることが、ようやくわかってきました。
 
わかりやすい話だけれど古い時代の言葉や物が登場してくるので戸惑いますが、自らでは読まない本だったと思うので、そういう意味で新鮮な刺激を受けています。
登場人物のキャラクターもわかってきて、ちょっと面白くなってきました。
 
点訳に関しては、時間をかけていないからと自分に言い訳しつつも、ミスが多いのに反省しきりです。
一字一句、緻密さが要求されるものだといつも思わされ、自分がどうも8割がたできればー の人間なのか、それとも年か、ただ怠惰で努力が足りないだけなのかと思い巡らすありさまでいます。

パソコン点訳、本との出合い

パソコンを使っての点訳と出会ったのは、ちょうど2年前です。
お正月に届けられた広報に初心者向けの募集が出ていたのに応募したのが、始まりでした。
パソコンの有効利用になると思ったのと、文字を眺めるのは嫌いでないので行ってみることにしたのです。
 
従来のやり方ですと、紙の裏から、右から左へ裏向きの点字をぷつぷつとアナをあけて、打っていくわけですが、パソコン点訳では点字ソフトを使って、普通に文字を打ち点字に変換して、、それを点字プリンターで印刷すればよいので、画期的に時間がかからず点訳できます。
それでも、ただ文字を入力するのではなく、点字の規則に沿って打ち込まなければならないので、これで1人前になるのにもそれなりの時間を要します。
 
これに、首をつっこんで、1週に1回、超スローペースで、昨年の9月にようやく盲学校の先生に指導していただくところまでいきましたが、盲学校では割とすぐ、パソコンは間違いを校正段階ですぐ訂正できるのだから本点訳やってくださいと言われ、いよいよ本を点訳することになりました。
 
はじめの練習30頁は自分の好きなものということでしたが、11月からは、いよいよ相手のニーズのものを点訳することになりました。
どんな本でも、点訳しながら読めるのは、チョット楽しいかもと思っていたのですが、今預かっている本は、「銀のなえし」というタイトルの捕物控。表紙に十手を持った人が描かれていて、あまり興味そそられないなーと思いつつ始めました。
 
期限を急がれていないので思い出したようにやっていますが、10頁くらい進んだ感想は、意外に面白いです。水戸黄門や大岡越前に出てくる町人の会話がそのまま出てきて、展開がわかりやすく、
全部読んでないけれど、勧善懲悪、正義のヒーロー登場の世界が繰り広げられるのではないかと、期待できます。
 
和ものは、まあ普通の私ですが、やはり日本人。「母の恵の子守唄~♪遠い昔の物語ー」にも今年は心を寄せてみようかしら?

パソコンを使っての点訳

昨年の1月の広報に載っていた募集に応じたところから、パソコンを使ってする点訳を学ぶようになりもうすぐ2年になります。
 
パソコンを有効利用して、新しいことを学びつつ、福祉活動ができるところに魅力を感じて、少しずつ続けています。点字については、この頃、公共の場でよく見かけるので知っているくらいで、その仕組みなど何も知らないところから始めましたが、1週間に1回指導を受けに行くことを続けて、ようやくお役に立てる一歩手前まで来ることができました。
 
この9月はじまったころから、盲学校へ行って、そこの先生に私の点訳が間違っていないかを見て頂いていましたが、先日4回目の時に、戻って本点訳をやってくださいと言われ、次のステップへと進むことになりました。
 
意外と早く戻されたわけですが、盲学校は、わりと近くにありながら入ったことのないところでしたし、目の不自由なかたとの交わりも初めてでしたので、新鮮な時間でした。盲学校の先生方は多少見えるようですが、不自由な方たちで、私がフロッピーに入れた点訳を点字印刷機で印刷して、私が声に出して朗読するのを、指で読み取りまちがいがないかみていただきます。
 
早口の私ですが、気をつけてややゆっくり目に読むのですが、すばやく指先で凹凸を判別して読み取るわざは見事に思えました。この点字というのは、もともと戦争中にフランス軍が闇の中でも声をださないで意思疎通ができるように考えだされたものだということを伺いました。
私も、ゆっくりなら点字をよめるようになりましたが、それは目でみてのこと。指でぶつぶつをさわってもとても文字として認識はできません。
 
盲学校の3人の先生方は、それぞれ良い方々で、会話しているぶんには、目が不自由であることを感じさせないくらいでした。障碍は不便ではあるが、不幸ではないということをあらためて実感しました。
 
しつこい今年の暑さもようやく去って、朝晩は寒いくらいになってきました。だんだんまったりした頭もさえてきて、もの想う秋の気配を感じています。