昨年の1月の広報に載っていた募集に応じたところから、パソコンを使ってする点訳を学ぶようになりもうすぐ2年になります。
パソコンを有効利用して、新しいことを学びつつ、福祉活動ができるところに魅力を感じて、少しずつ続けています。点字については、この頃、公共の場でよく見かけるので知っているくらいで、その仕組みなど何も知らないところから始めましたが、1週間に1回指導を受けに行くことを続けて、ようやくお役に立てる一歩手前まで来ることができました。
この9月はじまったころから、盲学校へ行って、そこの先生に私の点訳が間違っていないかを見て頂いていましたが、先日4回目の時に、戻って本点訳をやってくださいと言われ、次のステップへと進むことになりました。
意外と早く戻されたわけですが、盲学校は、わりと近くにありながら入ったことのないところでしたし、目の不自由なかたとの交わりも初めてでしたので、新鮮な時間でした。盲学校の先生方は多少見えるようですが、不自由な方たちで、私がフロッピーに入れた点訳を点字印刷機で印刷して、私が声に出して朗読するのを、指で読み取りまちがいがないかみていただきます。
早口の私ですが、気をつけてややゆっくり目に読むのですが、すばやく指先で凹凸を判別して読み取るわざは見事に思えました。この点字というのは、もともと戦争中にフランス軍が闇の中でも声をださないで意思疎通ができるように考えだされたものだということを伺いました。
私も、ゆっくりなら点字をよめるようになりましたが、それは目でみてのこと。指でぶつぶつをさわってもとても文字として認識はできません。
盲学校の3人の先生方は、それぞれ良い方々で、会話しているぶんには、目が不自由であることを感じさせないくらいでした。障碍は不便ではあるが、不幸ではないということをあらためて実感しました。
しつこい今年の暑さもようやく去って、朝晩は寒いくらいになってきました。だんだんまったりした頭もさえてきて、もの想う秋の気配を感じています。