月別アーカイブ: 2014年4月

横浜山手西洋館巡り

新緑が綺麗で、さわさわと吹く風が心地よい、1年で最もいい季節を感じさせる日曜日の朝、夫が行先に定めた場所は、横浜山手の西洋館巡りです。

5年前、「横浜初めて物語」と題するウオーキングに参加して、この辺りも歩いたのでイメージはありましたが、今回、西洋館巡りに的を絞って地図を見ながら歩いたことで、山手の地理のみならず、中華街、元町、山下公園などの位置関係がようやく頭に入ったように思います。

 imageJR石川駅で下車して、山手の方、大丸谷坂(おおまるだにざか)を登りイタリア山庭園の洋館から見て行きました。

洋館の入り口では、イギリス館以外は、皆スリッパに履き替え中に入りました。建物は、大正末期から昭和にかけて著名な建築家に建てられ、日本に住んだ外国人のものであったり、外交官の家であったりですが、どれも大きなダイニング、豪華なシャンデリア、居間にはゆったりとしたソファがあり、食器棚にはきれいな絵皿が飾られているのが印象に残りました。

 

imageまずは、ブラフ18番邸です。1階では、ボタニカルアートの展覧会が催されていて、大きな窓からは新緑の光が眩しく、いいところに来たという気持ちにさせられました。

 

 

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image明るく広い庭を行くと隣は、外交官の家。こげ茶に縁どられた外観で重厚感がありました。このイタリア山庭園は高台にあるので、ここから横浜の街が一望できます。ビルの立ち並ぶ向こうには海が見えベイブリッジがかかっています。写生をする人、バイオリンの練習をする人がいたりして、長閑な雰囲気が漂っていました。

外交官の家の玄関はぐるっと回ったところにあります。1階には喫茶があり、ダイニング、居間などが同じように並んでいました。一部瓦屋根の部分もあり、広さのある建物でした。

ちなみに、この外交官の家だけは、明治に建てられこの場所に移築されたもので、国の重要文化財に指定されています。

 

外交官の家の門から上の道に出ることが出来、先を進んで行くと山手本通りに出ました。ここをしばらく歩いて、元町公園の辺りを目指します。途中の道には、一体どんな人が住んでいるのかと思わせる大きな家が立ち並んで想像を広げさせられます。横浜山手女子高校から変わった中央大学と書かれた校舎、フェリス女学院の特徴的な建物、カトリック山手教会などが目を惹きました。

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次のエリアの洋館は、ベーリックホール、エリスマン邸、山手234番邸の3つ。

 

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ベーリックホールは、山手本通りに面して入り口の門があり入っていけます。2階にはご子息の部屋、書斎、寝室とあり、思わず当時の生活に思いをはせてしまいます。どの部屋にもトイレと洗面、お風呂が一緒になった部屋がついています。大きな窓がいくつもあり広い部屋は、さどかし冬場は寒いことでしょうと思いますが、各部屋窓下にオイルヒーターが設置してありました。 当時は暖炉で暖をとっていたのでしょうか

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imageエリスマン邸は、それまでの家と比べて、やや簡素な感じのする外観で、中もすっきりした仕様に感じました。楽譜を入れる箪笥が興味深く思いました。

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image山手234番邸に入る前に、もう2時になっていましたので、その隣にある洋館の喫茶、えのき邸に入ることにしました。ちょうど外の木々に囲まれたテーブルがあいていたので、外国気分で昼食をしました。

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image山手234番邸では、昔のミシン、三面鏡、絵皿のディスプレイが印象深く、1階は手工芸展、2階で子どもの絵本の読み聞かせが始まっていました。自然な語りで無理なくお話の世界にさそわれます。ここは以前アパート風連棟ハウスだったものを改造したということで、左右対称に部屋があり、真ん中に坪庭がありました。

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imageここから、また次のエリアまで歩いていきますが、ちょっと迂回して、元町公園の中に入っていくことにしました。中に入るには下に下って行かなくてはなりません。木々がこんもりしていることから、山を下って行く感じです。木々の間から、弓道の練習場が見えたのは驚きでした。プールがあり、プールに入るための棟はレンガ造りで重厚感があると思ったらそのはず、歴史のあるレンガのようでした。

また、上に登って行き元の道に合流。道の先左手には外国人墓地が開放されていましたが、立ち寄らず先を急ぎました。

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最後の2つの洋館は港の見える丘公園をぬけたところにあります。

まずは、イギリス館。1階では貸切で使っている部屋があり、ドアの向こうから人のざわめきが聞こえました。可愛いテーブルセッテング、大きな窓、シャンデリアなど、ここまで見てくるとお決まりと思える家具が置かれていました。

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image最後は、山手111番邸。さすがに、洋館を見るのはもう堪能していましたが、頑張って中に入ってみると、ここは中々居心地のいい館でした。クラシックのピアノ曲が流れていて、小ぢんまりとしている割に開放的でおしゃれ。開放的なのは、2階から1階ホールが見下ろせる吹き抜け構造になっていたからでした。80年以上たつ古い建物ということで、2階は限られた日しか上がれず、この日は閉鎖されていました。

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image帰路の、海の見える丘公園からフランス山を下って行く道にも旧フランス領事館の味わい深い遺構が残されていて楽しめました。帰りは元町通りを通って石川町に戻りました。

丘陵地帯と海のある地形、港町横浜の魅力があらためてよく感じられたウオーキングでした。

 

 

また桜 ー 北杜市

桜は、家の周辺では花がほとんど落ちてしまい葉桜の準備が始まっています。

でも日本列島全体では、まだ寒い地域では桜が今満開であったり、これからというところもあるということで、まさに桜の追っかけのごとく今日は、山梨県北杜市の桜を見に出かけました。

北杜市というのは、最近中央道で見かけるようになった市です。調べてみると先の大合併で、8つくらいの町が合併してできた市で「杜」という字はくだもののヤマナシという読み方をすることにかけて、山梨県の北に位置する市ということだそうです。

今日の桜ビュー3カ所は、北杜市の武川町2カ所と須坂町1カ所です。

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まず訪れたのが、武川町実相寺の神代桜。もう満開を過ぎて8分咲きならぬ8分散りだったのが残念でしたが、お寺の境内の広々とした庭は気持ちよく、水仙が見事にびっしりと咲いてきれいでした。樹齢2,000年の神代桜はなるほど超高齢の風情で、そのほかにも日本全国の名木桜の子孫の木が植えられていて、桜の園という感じでした。

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ここから、2km位離れたところに2カ所目の桜スポットである、眞原(さねはら)の桜の並木道があります。道の両側に200本の桜が並んでいて、こちらは何とか満開を保ってくれていて風が吹くたびに桜吹雪が舞い散る風情でした。明日には5分散りぐらいになるかもしれません。

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武川町の2カ所、どちらも長閑な、都会人にとっては秘境とも思える花の里でした。

 

 

imageもう1カ所最後に立ち寄った須坂町の清春白樺美術館も、私的にはかなり秘境度の高いところでした。国道から七曲り式に上って行った小高い場所にある美術館で、レンガの丸い建物が印象深く目に入ります。この美術館の内回りには今の季節桜がきれいに咲いています。この桜を見に人が集まるようですが、美術館エリアに入るには入場料1000円がかかります。もう3時半を回っていましたが、せっかく来たのだから中にも入ってみることにしました。

 

image印象深く見える建物はそれ自体が美術作品で、中に入るものではないことがわかり、周囲の図書館、展示館、教会などを見て回りました。そして白樺美術館というのは、白樺が周囲にあるからかと思っていましたが、文芸の白樺派の人々にゆかりの美術館だったことがわかりました。武者小路実篤が書いた絵などもありました。桜は地面すれすれに枝を伸ばしているのが珍しく、印象に残りました。

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先週の笛吹市よりさらに遠い場所に来て、自然を堪能し、日暮れて道遠し状態で帰路に着きました。

 

 

桃源郷春祭り

朝晩は温度が下がるものの、安定して春が進行する日々。

image春の花を求めて、山梨の桃の花を見に朝から出発しました。山梨の桃と言えば、数年前中央道の釈迦堂パーキングに出かけたことがあります。今回は、東名高速で御殿場まで行き、その後河口湖大橋などを通って、途中、春霞の中、いちだんと大きくなる雄大な富士山を前に横にながめながら、笛吹市に入りました。

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そのあたり一帯は、ちょうど桃の花が見ごろで、特にこの土日は、あちこちのエリアで桃源郷春祭りを行っていました。まずはじめに立ち寄ったのは、グレイプハウスというドライブインです。たまたま、テレビでもここの施設の庭的エリアの桃と菜の花が満開で見ごろというのを見ていたこともあり、昼食もできるので入ることにしました。

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桃よりは菜の花が優勢で、桃の木の真ん中に支柱が立っているのが、景観を邪魔していました。遠くアルプスの山々が見えましたが、手前に電線がたくさんあるので、これも残念に思いました。

なんとか、かわいい桃の花を空をバックにアップで撮ることができました。

 

imageそこを出た後、御坂会場エリアの桃源郷を散策しました。散策コースが設けられていたので、桃の木々が広がる山道をのんびりと歩いて回りました。なだらかな斜面になっているので、向こうの山々なども一望でき、桃源郷というのふさわしい風景です。

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菜の花とコラボして、ひときわきれいなゾーンもあり、ごく近くにリニア新幹線の実験線が見えました。また、散策途中には、ハレー彗星の石が飛来したという碑も。

 

image足を延ばして訪れたお寺では、桜が見事に満開で、桃と桜それぞれの良さを語り合ったりしました。

季節的には今年のように重なることはよくあるのか珍しいことなのか、本来はどちらが先なのか?など考えました。私としては、冬寒の中、まず梅が咲き、寒さがゆるんだころに桜が咲いて癒され、その後ひときわ鮮やかでかわいい桃が咲くのがいいと思うのですが、実際はどうでしょうか?3月桃の節句というから、やはり桜より桃が先でしょうか?

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帰路は、渋滞をさけて朝霧高原の方から、第2東名の新富士ICから高速で帰りました。途中休憩の朝霧高原道の駅と第2東名の駿河湾沼津パーキング、どちらも満足度の高い施設でした。この次は、ここでゆっくりというのもありではないかと思いました。

道の駅からの富士山
道の駅からの富士山
駿河湾沼津PA
駿河湾沼津PA

 

 

 

 

 

 

春爛漫

新年度がスタートしました。

imageあちこちで開花した桜は先週中にほぼ満開になり、途中強風の日もありましたがそれで散ってしまうことなく、1年でも数少ない、ピンク色の華やかな春の景色を長く見せてくれています。同時に一面菜の花の黄色がひろがり、そこにチューリップも加わってまさに春爛漫の風景です。

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image家の庭でも、芽だしアジサイ、ムスカリ、チューリップが顔を出し、孫のYちゃんもとても喜んでくれました。

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7日、遠く富士山と川沿いの菜の花。集まりに行く途中、助手席から撮影。

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8日は久々の花菜ガーデンサポーター活動。今春目玉の58,000本のチューリップゾーンの近くの畑で作業。このチューリップは下旬には摘み取りが行われ、大急ぎで畑の植えつけをするということでした。

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imageこれは菜の花ではなく、小松菜の花。菜花というのは小松菜のことというのを初めて知りました。

 

 

今週は、よいお天気が続く予報。いつかは散る桜も、今年のように花の大饗宴の中、ゆっくりと美しく散っていくのなら心騒がせることなく長閑な心で春を過ごせそうです。

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桜2014

近場の桜も、ようやく4,5分咲きとなり今週末の桜祭りが期待されます。

image春の陽気に誘われて、ちょうど満開になったという、大和市の高座渋谷の引地川沿いの千本桜を見に出かけました。

平日でしたが、まだ春休みということもあり、年配や子ども連れの人々が、桜の木の下でくつろぐ姿が見られました。人の出がそれでもほどほどでしたので、私たちも桜のトンネルの下を優雅にゆっくりと散策することができました。

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満開だったからか、丸い花の群れが牡丹雪のように見える様が新鮮に感じられました。桜のほかにも、春の花が可愛らしく咲いていたり、透明にすきとおった川には、大きな鯉のむれや、鴨、亀といった生き物が、これまたゆったりとたたずんでいました。

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桜は、いつもどこでも美しく、ワープして別の世界へと連れて行ってくれ・・・ます。あまり風もなく、今回もそんな1.5km×2でした。

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