月別アーカイブ: 2018年8月

二つの展覧会

夏休みも終盤に差しかかった先週、二つの美術館の展覧会に出かけました。

4CF039E4-29F5-4963-AF98-562CF4C07A2C一つ目は、東京六本木の新国立美術館での、「ルーブル美術館展」。東京メトロ千代田線乃木坂駅から直結しているこの美術館に行くのは初めてでしたが、最近の東京通いでやや詳しくなったこともあり、代々木上原経由で迷うことなく行けました。

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40111053-D8CA-4DD9-9204-FF74062AD282 5月から開催しているこの展覧会は、9月3日の最終日が迫ってきたこともあり、入場制限が出るほどの混みようでした。ルーブル美術館所蔵の肖像芸術の紹介で、副題に”人は人をどう表現してきたか”とあるように、様々な場面での人の顔、かたちの絵画、彫刻が展示されていました。古代のオリエント、エジプト、ギリシャ、ローマ、イスラム等々。

今回は入り口で高橋一生さんによる音声ガイドを申し込んだので、暗い館内の文字を読まなくても鑑賞できるのが助かりました。関連のBGMなども流れ楽しめました。

印象に残った肖像は、ナポレオン、マリーアントワネットの娘の晩年の肖像、母子の肖像などです。

二つ目は、近くの美術館での、金魚絵師、深堀隆介展。日曜美術館でも紹介されていたので興味を持って出かけました。

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樹脂を流した上にアクリル絵の具で金魚を描き、その上にまた樹脂を流すというやり方で水の中に本物の金魚が泳いでいるようなリアルな絵を楽しめるというもの。そのやり方を15年間、様々な入れ物で試み、金魚も種類多く描かれていました。

最後の、昔懐かしいお祭りの風情の金魚屋さんを模した、平成しんちう展と名付けられたコーナーだけは撮影OKということで、何枚か撮ることができました。

同時開催の美術館所蔵、生き物が描かれた絵を展示した「生き物図鑑」も金魚の延長線として楽しめました。

テーマに沿った、それぞれの世界へと誘ってくれる、二つの夏の展覧会でした。

8月の近況

4D034E4D-3BEE-431C-B822-9DFAFDCC76068月も最終週となりました。毎年なら、8日に和歌山の父のお墓のお寺の施餓鬼詣りに、母、兄と出向くことや、お盆の頃は夫の両親のお墓詣りに富山へ行く車の旅などが年中行事としてありましたが、今年はそれらが一変して地元暮らしの一ヵ月でした。

2月にホームに入った母とは、年末年始の入院時に母の携帯電話を新規契約したので、毎日夕方6時半から電話で話すことができます。3月のお彼岸以来大阪に行ってませんが、ホーム生活のスタート時に何回か通ったことで、母の生活を把握できるのが幸いです。

私の術後、その後は帯状疱疹、耳鳴りの再来などに悩まされながらも順調に回復しています。検査の結果がわかると言われた9日は、手術を受け持った呼吸器外科の締めくくりの日で、影の正体はマルトリンパ腫であると告げられ、今後は血液内科に引き継がれることになりました。リンパ腫の中でも最も低悪性度であるということで、過度な心配はなくなり慌てることもなくなりましたが、今後はまた必要な検査をしてゆっくりと治療方針を立てて行くことになります。

しばらくぶりで、病院通院の予約から解放された先週は、一時涼しい日もあったこともあり、二つの展覧会に出かけました。私の所属団体の秋の働きも始動しており、私の日常が戻ってきていることに感謝です。

夏の手仕事 - 暖簾とアクリルたわし