旅の3日目は、宿泊した場所から近い、「かんてんぱぱガーデン」に立ち寄りました。伊那市にあり、近くに桜で有名な高遠があります。関東にいて、日帰りするにはちょっと遠いところなのでこの機会に見てみることにしました。
かんてんぱぱは最近は見かけませんが、子ども達が小さい頃、よく買ったことがあります。70℃以上のお湯に混ぜるだけでできるジュースと一体化したゼリーの素です。一時よく売れたので、会社を代表する名前になったと思われますが、正式には伊那食品工業という会社の商品です。ということで「かんてんぱぱガーデン」が、伊那市にあるのはとても納得できることです。
中央高速の伊那ICを下りて、15分のところに広域農道をはさんで東西に広がるエリアに「かんてんぱぱガーデン」はあります。もともとは、働く社員のために緑のある快適な職場環境を作るという思いからできた場所のようですが、今は、本社棟以外は、一般の人が立ち寄れる場所になっています。ガーデンと言うだけあって、たくさんの木々と草花にあふれた庭園の中に、ショップや、レストラン(4つ)、ホール、などが配置されています。
私たちが止めた駐車場から一番近い棟はショップ本店だったので、まず商品を見て回り試食のかんてんぱぱぜりーをいただきました。商品は、かんてんぱぱ以外にも、寒天をアレンジしたアイデア食品がたくさん並んでいました。寒天というのは、海藻抽出物で体に良いものだから、会社全体が健康志向になっていくというのは肯けます。健康パビリオンという研究棟もあり、各種健康測定ができて、食事のカロリーなどの実物を使った展示もありました。
ホールでは、自然を写したカメラマンのフォトギャラリーがあり、かんてんぱぱミュージアムには、ボタニカルアートの作品が飾られていました。ボタニカルアートというのは、植物を図鑑のように正確に書くことのようで、大航海時代にヨーロッパ諸国が長い航海で持ち帰れない植物を標本として書き示す目的から発した絵画の分野のようですが、絵の1つ1つが美しく、その細密さ(虫眼鏡で見ると茎から細かい産毛が見える)に感嘆する作品の数々がならんでいました。
結局、レストランにも入ってゆっくりランチし、半日は滞在する感じでこの場所を楽しみました。
帰り道、山梨側からの富士山のシルエットが浮かんだので、おもわずシャッターを。
なつかしく富士山をながめつつ、そのあとはひたすら来た道を走りに走りましたが、午後9時の帰宅となりました。