私は、子どものころから手作りをすることが好きです。
初めは工作のようなものに興味を持っていたのが、小学校4年生のころ同級生にとても器用な子がいて、鉤針編みで上手にバッグを編んだり、刺繍をあしらったお財布を作ったりしていたのにとても刺激を受けたあたりがきっかけかもしれません。
自分も、毛糸で帽子、マフラーを編んだり、着せ替え人形の洋服を母に少々手ほどきを受けて作って楽しんでいました。それから以後も、どこにでも器用な人は必ず何人かいて、そこに目が行き手芸洋裁、編み物は私の生活の潤いとなっています。
しかし、大人になって日々の家庭生活がはじまると、もっと差し迫ったことに時間をとられたり、実用性、経費のことなどがからんでくることもあり、手作りの内容も年齢によって変化してきましたが、その時々の人、物との出会いが新たな動機となりものを作る力となっているので、手作りはいつまでも私を飽きさせないのだと思います。
この頃作ったものは、自分の服、エプロン、セールに出す幼児のエプロン、それとリフォームで室内履き、猫のぬいぐるみ、ソーイングケース、フエルトのミニ動物などです。アクリルたわしも作って常備しています。
「作る楽しさ、完成の喜び」 これがいつも私をとらえています。
今、また私の身近に私とは桁違いの手作りの達人がいらっしゃり、その人が、1年くらいまえですが私の家に来られたときに、パッチワークなどの壁飾りなどほんの些細な作品に目を留めて、「手のものは温かみがあるわね」といわれた言葉に静かなぬくもりを感じて手作りに心を寄せています。