日別アーカイブ: 2012年5月22日

金環日食を見た日

大都市圏などで、広範囲に金環日食が見られるのは、平安時代以来のことという鳴り物入りで、今年になってから関心が高まっていた、5月21日の金環日食。

ほどほど関心のある我が家は、いち早く今年の手帳にメモし、私がまずメガネを1つ購入。しばらくして、夫が本を買って来ました。本の後ろには、観察用の遮光板が付録でついているので、これで準備万端です。

 

 

当日の朝、6時の時点では、小雨状態。前日の天気予報では、曇りで雲の合間から見られるかもしれないという予報でしたので、まだ希望は捨てていませんでしたが、しばらくすると激しい音を立てて雨が降り出し、よりにもよって何故という思いになりました。テレビでは各地の様子を伝えていて、東京は雲が広がるものの青空のところもあるお天気で、希望が持てているのがうらやましく思われました。

しかし、それでも雲の上では、金環日食に向けて太陽が欠けていってるのだから、何か違いがあるはず・・・・それを何とか感じたい!そんな思いで、庭の写真を時間経過で撮ってみたりしましたが、左程の変化は見られませんでした。

そして、金環日食の時間、7時30分に。あきらめきれない私は、外にでて兎に角、空を観察することに。外に出てみたら、同じように空を見る人がパラパラと出ていました。東の方を見ても雲は厚い感じがしましたが、何と、方角的には我が家の、やや東寄りの上の方に一部明るいところが見え始め、そこを見続けているうちに、雲を通して、リングの太陽が見えて来たのです。時間にして10秒位でまた雲に隠れましたが、この時点で家に入って、夫に「見えたよ!」と教え、娘にメールを送り、カメラと遮光板を持って再び外に出ました。

ザーと雨まで降って来たので、傘もさし、また止んだ頃に、再度雲の切れ間からリングの太陽が、何回も見え隠れするようになりました。空に向かって、何枚かシャッターも切り、ちょっと光が上がった時は、あわてて遮光板を通して見たりと、興奮のひとときでした。

とりあえず見られたことと、写真に撮ったことで満足して、その後は、写真の撮れ具合の確認をしてみました。電線の間から小さく見えた太陽は、まぎれもなく金環日食が写しだされていて、晴れた日なら多分撮れなかったと思うので、ありがたい思いに満たされました。早速、トリミングして、携帯に転送。携帯に保存していつでも見られるようにしました。速報として、ツイッターにも送信。

          

と、ここで現実に戻されました。この日は、集まりへお出かけの日だったのです。そして、翌日の今日も、午前午後とお出かけ。

ようやく、再び今また、金環日食のことを振り返る時間が持てました。しかし、世の中の流れは、早く昨日と今朝は、金環日食でメディアももちきりでしたが、今日の夜になると、話題はスカイツリー開業の話に。今日の関東は強風の吹く荒天で、そんな日の正午にスカイツリーが開業し、開業早々、風のためにエレベーターが停止したそうです。私自身も、昨日今日の、お出かけで、昨日の朝の天体ショーは、かなり前のことの様な気分になってしまっているのでした。

次の天体ショーは、6月6日、金星通過am.7:11~pm,1:47です。 移りゆく時間の中にあらわれる、神秘的な時をまた感じたい。