「千の風になって」をある人から読ませていただきました。
昨年の紅白で、多くの人の知ることになったこの歌。私も、その1人といえます。
この本については、本屋で目にした記憶がありました。
千の風になってという言葉、また、この詩の冒頭、
私のお墓の前で泣かないでください
そこに私はいません 眠ってなんかいません
というフレーズが、どこか印象に残っていたように思います。
この本には、原詩である、英語の12行の詩と、新井 満さんによる訳詩、歌の楽譜のほか、
今日本で歌われているこの歌が誕生するまでのいきさつもかかれている。
訳詩には、それのイメージされる自然の写真をそえて。
人の死、一番理解しがたい、整理の付かない心に、ストレートに温かさと力と希望をあたえてくれる
そんな不思議な力を持つこの詩の奥深さを、この本から知りました。
この本の著者で、「千の風になって」をこの世に送り出した、新井 満さんが、
この詩を通して感じた思い、体験には感動せずにはいられません。
そして、新井さんが出会うまでにもう何十年も前に、人から人へ色んな場所で、この詩は語られ続けていたことにも
これで力づけられた人たちのことを思って感動しました。
言葉と言うのは、ほんとうに人を生かす大きな力を持つ泉なのだと思いました。