私の住んでいるところには、川がいくつかあります。
南は海で、東と西に、わりと大きな川が海に注いでいます。それらの川は、上流にいくに連れ、蛇行したり、
何本かに枝分かれして、違う名前の小さな川になっています。
本当は、反対で、上流から流れてきたいくつかの川が集まって大きな川となり、海に注ぐというべきですが。
そんなわけで、私は北に向かって田舎コースで出かけるときは、いくつもの橋を渡って行きます。
大概、橋は道路の続きになっているので、別に橋を渡るというより、川を過ぎたと感じるくらいですが、
あるとき、古い木の橋が、改修工事をしている傍を通りました。そして、
橋のないありさまを見て、はじめて川の威力を感じました。今時は川は脅威ではありませんが、
川に橋がなければ、隣の市に行くことすら困難ですし、それどころか市内も、あちこち分断、孤立してしまうと思ってしまいました。まあ、そうなったときでも、私は一番広いブロックに住んでいる・・・などと、妄想にふけりました。
それもこれも、古い木の橋が取り去られたのを見たからでしたが、今日その場所に行ってみると
真新しい、やはり木の橋が、完成していました。木の橋だと30年で架け替えなくてはならないそうですが、
木の香りのするなかなか粋な橋なので、渡る必要も無いのに、今日は渡って帰りました。