桜、満開のあと、真冬に戻る気候のせいもあって
桜によってもたらされる、淡い春の空気は、長続きしています。
ちょっと、土手を走れば、川原には、一面、菜の花の黄色、
道に沿って薄ピンク濃いピンクの両方の花を咲かせる木など。
昔、タイトルも忘れてしまった映画で、
青年が迷い込んだ「常春の国」シャングリラの記憶が蘇ってきます。(「失われた地平線」?)
迷い込んだ青年は、そこの世界の美しい姫と恋に落ち、外の世界への脱出を試みるものの、
その世界を出たとたん、娘は老婆に変わってしまうという結末のお話。
少々ミステリーチックではありますが、この心地よい春ばかりの国というのには、
正直ひきつけられるものがあったように思います。
春の陽気の中、春の花咲く川辺を行くと、いつもこのシャングリラがイメージされます。
ずっと、この中にいたいけれど、人は無常を生きるのが定めと悟るこの頃、
いつも、「 桜 」(森山直太郎の) を、テーマソングのように、
口ずさみながら、春の道を通り過ぎています。