日別アーカイブ: 2009年8月17日

今年のお盆

毎年8月は、父の月命日の8日に実家に帰って、お盆の前には戻るというパターンで実家に帰っていましたが、今年は、ねぶた祭りツアーに出かけたので、1週間遅らせて、お盆に実家大阪に行ってきました。
 
父が亡くなって今年で7年。一人暮らしとなった母も80歳になりましたが、年々精神的には若返り、強くなっている感じがします。
 
街の暮らしは、ほんとに便利なので、年老いてからこそ真価を発揮しているように思います。友人も多く、両親の郷里の和歌山に、父のお墓を定めてからは、JRと直行バスを使って、毎月のお墓参りを欠かさない、そんな暮らしが元気の源でしょうか?
 
今回の帰省の名目は、経木を流しに行く行事。8日に母が和歌山の檀家のお寺で書いてもらったお経木を、お盆の日に近くの四天王寺に流しに行くのに同行しました。本来ならば、もとのお寺に返しに行くそうですが、四天王寺はすべての宗派を受け付けているということで、近場で済ませています。
 
     
      
  
天王寺駅から少し北に歩いたところにある四天王寺は、昔からのお寺ですが、大阪に育ちながら1回も行ったことがなかったので、今回の機会は興味がありました。町に住んでいると、往々にしてこんなことがあります。結局、自分と関わりのあるところでなければ、たとえ近くにあろうとも、行かないし知らないというようなことが。
 
初めて見る四天王寺は、はっきりいってびっくりしました。奈良時代の建造物で、聖徳太子縁のお寺と記憶していましたが、境内の広いこと!ちょうどこの日は夜に灯篭祭でも行われるようで、準備の飾り付けがありました。大勢の人がくるので、野師も多く出ていました。
 
    
   
   
そして、奈良時代のものだからでしょうか?よく見なれたお寺とは、少し違った雰囲気がありました。何枚か撮った写真を眺めて、気付いたことですが、お寺に行ったはずが、入口には鳥居がありました。
 
      
   
 
 
目的の経木流しの場所を探しあてましたが、3千円を支払って、経木を渡し、渡した経木は順次、念仏を唱えている横に置かれ、その後亀の口から出た水貯めに浸して引き上げると言うもの。見るまでは、流した経木は川のゴミになるのではとか思いましたが、やはり流すのではなく、最後は焼却か廃棄するようでした。
 
   
 
         
 
一連の行事に、仏教信仰の薄い私は、まるで異国の宗教でも見るかのような違和感を覚えながら、ここを訪れる外人さんが、東洋の神秘を感じることは間違いないとぼんやりと考えていました。  しかし、何はともあれお盆は、今は亡き人のことを静かに思い出す良い時に違いはありません。
 

 
大阪の夏は、やはり猛暑でしたが、いつもの年よりはそれでも、からっとして凌ぎやすかったように思います。
 
関東ではあまり見られない光景ですが、関西ではもうずっと前から、自転車に傘を取り付けて乗っている人がたくさんいます。今回も、日傘つき自転車がたくさん見られました。
 
     
 
 
   トラノオの花、蜜が滴り落ちて