8月9日
短い大阪の滞在中、約束していたことがありました。
それは、携帯電話を買うこと。

今年78才になる母ですが、年々携帯電話が普及していることに、いつも敏感に気にしていて、
数年前までは、自分の交流している人たちで持っている人はいなから、買っても使う時がないと
思っていたみたいですが、ジワジワと高齢者も持つようになってきて、その思いは膨らんでいました。
母の年になると、シンプルフォンといわれる、電話だけのがいいのか、メールもできるのがいいのかも含めて、
各社、数ある中、ひとりではとても買えない代物です。
母の友達は、大概、「娘や、息子がこれを持ってと渡してきた」という経緯が多いというので、
そろそろ、決断のときと思ったわけです。
私が、同行したからには、ほとんど私好み。私と連絡の好都合な、ソフトバンクを迷わず探し、
機種を探していたら、1機種だけ、持ちやすく見やすく字の大きいのがあり、迷わずそれに決めました。
どうやら、それは最近出た機種のようで、高齢者が持ちやすいだけでなく、機能もフル装備で、
使わないかもしれないけれど、なんだかお互いに嬉しい気分になりました。
料金体系やら、慣れた口調で説明があり、本体の分割料金だけで2年間過ごせそうな見通しでしたが、
母の方は、なんとか使いこなそうと意欲満々です。
実家マンションの隣に住む、やはり1人暮らしのお友達が尋ねてきて、話が携帯電話のことになり、
「あら~、先を越されてしまった。今度一緒についてきて。私も買おう!」と携帯電話への思いは伝播して行きました。この方、87才。
帰るまでの、アフターサービスとして、メール交換、電話の掛け合い、カメラ撮りして壁紙にしたり
にわか携帯教室をやって帰ってきました。
帰りの新幹線からもメールを送り、帰ってから携帯から電話をしました。
電話の方は出なかったので、家電にかけると、メールはすぐに見られたとのこと。
返信はどこかで行き詰まってできなかったようです。電話のほうは、ちょうどマナーをはずしたところで、
音が鳴りきづいたが、戸惑っているうちに切れたとのこと。
「やはり、1人になると難しいわ~」とのこと。
「まあそうね。また、暇なときに電話で教えるから」と約束して、この件は次回に持ち越されました。